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Blooming Wooing Audio

オーディオや音楽についてのblogです。手持ち機器のレビューやイベント参加感想など。

ヘッドフォン祭2017春に行ってきました!

半年に一度の祭典、ヘッドフォン祭2017春に行ってきました。会場は相変わらず中野サンプラザ

運用がちょっと変わったのか、入場はスムーズになりました。今回は30分ほど前につきましたが、開場の直前には展示階まで入れました。素晴らしいと思います。

 

さて、毎回財布の紐を締めて行っているつもりなのですが、今回も散財してしまいました。LuxmanのP-700uをついに購入。3年くらい買うかどうか悩んでいた物です。後述しますが、後継機P-750uを聴いての判断です。

 

さて、前々から気になっているコンデンサ型ドライバの新製品がいくつか発表されましたので、それを中心にレビューです。

 

STAX SRM-T8000

ついに出ました。約10年ぶりに、STAXのドライバがモデルチェンジ。

真空管半導体のハイブリッドとのことで、たしかにSRM-727Aと007taの間のようなイメージの音がします。機能的には727Aを踏襲し、ボリュームスルーも搭載。

前モデルの007taは、艶っぽい華やかな音色が特長でしたが、ややノイジーという弱点が有り、逆に727Aは非常に澄んだ音がする一方で、無味乾燥なイメージがありました。

T8000は両方の良いところ取りをしたようなイメージです。727Aに比べややかまぼこ型のバランスで、音色はとても魅力的。それでいて静謐さというか、細やかな部分までまざまざと描き出してくれます。

ただ、お値段が60万円弱。SR-009Aより高いとは……。前に話を聞いたときには、そんなには高くならないような感じだったのですが。ヘッドフォンよりアンプの方が高価というのは不思議な感じがします。

これはむしろ、イヤースピーカー側もそれに見合った新機種が出る、ということなのでしょうか?

 

iFI-Audio Pro iESL

iFiのコンデンサ型ヘッドフォン用、出力用ユニットです。ついにデモ機がお目見えしました。

本体はボリュームが無いので、基本パワーアンプとしての運用。つまり、前段にプリアンプ的な何かが必要です。同じiFiのPro iCanと繋げて使う想定なのでしょう。他に4pinXLRとスピーカーターミナルでの入力が可能とのこと。

残念ながらブースにSTAXのヘッドフォンが置いていなかったので、単純な比較は出来ませんが、割とパワフル系の音がする印象です。ややドンシャリ寄りでしょうか。ぜひ、一度SR-009Aとのセットで聴いてみたいところです。

 

お値段はProシリーズと同じくらいになりそう、とのこと。Pro iCanとのセットだと40万超となり、それなりのお値段ですが、T8000よりは安価。試聴貸し出しを予定しているそうなので、場合によっては申し込むかもしれません。

 

Blue Hawaii

たしか、MrSpeakersのブースにあったかと思うのですが、コンデンサ型ヘッドフォンの試作機のドライブに利用されておりました。こちらもヘッドフォンが違うので、あまり参考になりませんが、締まった音がします。ややレンジが狭い印象ですが、とても元気な音色が好印象でした。

 

 

その他、コンデンサ型ヘッドフォンドライバ以外の試聴です。

 

GRADO PS2000e

ついにPS1000の後継機が出ました。見た目はPSシリーズそのまま。すこしバンドが大きくなったそうで、装着感が良くなりました。GRADOと言えば、つけ心地の悪さで有名でしたが、かなり改善されています。

音色はPS1000の正統進化版。この暴れん坊っぷりは他では決して真似出来ない音でしょう。超パワフル。ノリと勢いにかけては他の追随を許しません。それでいて音楽を破綻させないバランス感覚。脱帽です。

2000になって、基礎能力的にかなり向上した印象があります。解像度に関してかなり高級ヘッドフォンっぽくなってきました。

お値段は30万円前後の予定とのこと。バランス版が出るかは未定。

 

ヘッドフォンを使い分ける人には、是非持っていて欲しい一台です。

 

LUXMAN P-750u

LUXMANの名器にして、バランス出力アンプの地位を確固とした歴史的名作、P-700uの後継機です。機能的には4pinのXLR出力を搭載したくらいが変化でしょうか。この感じだと、将来的にバランス出力は4pin XLRに集約されるのでしょうか……。

さて、音質ですが、ややロー上がりになった気がします。元々がかなりフラットなので、少し目立つ印象。基礎性能に関しては相変わらず、非常に高いです。

絶対的なレベルに関しては700からほぼ変化がないかと思います。新フラグシップというよりはマイナーチェンジの方が近いでしょう。値段的には少し高くなりますが……。

700uはディスコンになるとのことなので、入れ替わりのポジションとなると思います。部品の生産終了とかがあったのでしょうか……。とまれ、700から買い替えるほどの違いはないかと思います。

 

SONY Just ear

天下のSonyが出したカスタムイヤホン。ダイナミックとBAのハイブリッドのようです。音色も数種類からカスタム出来るとのこと。大手なのに攻めてますね。本業が好調だから色々挑戦できるのでしょうか……。

モニタ・リスニング・クラブの3つのタイプを聴かせて貰いました。後ろに行くほどバランスがロー上がりになります。モニタが一番好みでした。

うーん。低音はよく制動されていますし、中音域も綺麗です。ただ、高音の伸びは今ひとつでやや籠もっているような気がします。

カスタムの高級機がたくさん出ている中では少し厳しいような気がします。

 

SONY TA-ZH1ES

こちらは据え置き型DAC内蔵ヘッドフォンアンプ。とはいえ、ブースの人曰く、デジタルアンプなので、DA変換は最後の最後、と仰っておりました。

出力はバランス端子が3.5の4pin端子(標準化したと主張しておりましたが)を採用。3.5×2も可能とのことですが。あと、4pinXLRとアンバランス2種類。独自端子を採用しつつ、ディファクトスタンダードも採用、とちょっと中途半端な印象。あとプリアウトがあります。

入力は光と同軸、USB。アナログRCAも受けられるようです。

割とドンシャリな音がしました。楽しくリスニング出来る音作りです。上記のJust earもですが、Sonyは会社として、『楽しいリスニング』を目指している気がします。

オールインワンの、割と良い機種だとは思うのですが、値段に見合うかというと、少し厳しいような気がします。10万クラスのDACとヘッドフォンアンプをセットで買えば、それで良いような……。

 

RE LEAF E3 Hybrid

Current DriveとVoltage Driveの世界初のハイブリッド構成を謳ったヘッドフォンアンプです。

Re Leafといえば、いつもとんでもない値段のアンプを出しているメーカという印象だったのですが、今回は少し御休め。それでも60万くらいですが。

HD800がつないであったのですが、凄く良い音がしました。これだけの値段がするだけのことがあります。

まず基礎性能が非常に高い。音の細やかさ。音場の正確性。バランスのフラットさとほぼ満点の評価。それでいて、過度にモニタリングに特化しているわけでも無く、楽しく音楽を聴ける味付け。極上の機器です。以前に聴いたE1よりも(値段は安いはずですが)好きな音です。

 

Current Driveの説明をブースで伺ったのですが、ちんぷんかんぷんでした。アンプ回路の専門家では無いので……。

現存するアンプの中では、最高の一台では無いでしょうか。

 

Chord Blu mk2 + DAVE

ChordのCDトランスポートとヘッドフォン・プリアンプ内蔵DACです。セットで試聴。ヘッドフォンはTribute7でした。

Bluの方はCDトランスポート、なのでデジタル出力のみ。いまどきCDの再生って市場があるのか?と思ったのですが……。実はUSB入力がついており、アップサンプリング可能なDDコンバータとして使用可能とのこと。恐らく、こちらがメインなのでしょう。

なんと、最大 705.6kHzにまでアップサンプリング出来るとのこと。そんなのを受けられるのはDAVEしか無いと思いますが……。

凄いとは思うのですが、あまりにニッチな気がします。お値段120万円とのことですが、DDCにそこまで出せるのは、8桁以上のスピーカーを使っている人だけじゃないかと思うのですが……。

 

番外編

マス工房のブースに往年の名機にして史上最大の変態ヘッドフォン、AKGのK1000がありました。

ずっと興味があったのですが、初めて聴くことが出来ました。20年前の機種と思えないほど、素晴らしい音色。音場が「ヘッドフォンと思えない」レベルです。つーかヘッドフォンじゃ無いでしょう、これ。

ただ、音漏れがする、というか、頭にスピーカーをぶら下げているというか。装着感も最悪です。

まあ、音は非常に良い物ですし、歴史的にも価値のある物だと思いますので、一度はあたまに被ってみるのが良いと思います。

 

 

と、今回も実り多きお祭りでした。また散財してしまいましたが……。とまれ、P-700uが届くのと、半年後の開催を楽しみにしたいと思います。