Blooming Wooing Audio

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KSE1500のレビュー(Shure)

Shureコンデンサ型イヤフォン、KSE1500のレビューです。

 

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Shureは元々マイクの音響機器のメーカとして有名でしたが、高級イヤフォンの世界にもいち早く参入しています。E2cやE4などが高い評価を得ていて、高級イヤフォン黎明期にはShureEtymotic Researchの二強だったように記憶しています。

 

先日のヘッドフォン祭でついつい買ってしまいました。イヤフォンとしては最高クラスの価格かと思いますが、それに見合うだけの実力を持った機種です。

 

KSE1500の仕様

KSE1500は一般的なイヤフォン・ヘッドフォンとは異なり、コンデンサ型です。STAXが有名ですね。そのため、通常のミニプラグなどで動かすことが出来ず、専用のドライバ必要です。

KSE1500にはDAC内蔵のドライバが付属しており、USB入力とアナログのLINE INが利用可能です。USBはPCとiOSAndroidに対応。充電も兼ねています。出力はKSE1500のみで、一般のイヤフォンなどは動かせません。

 

ドライバの機能としてイコライザ機能がついていますが、うーん、必要でしょうか。どうせ動かせるのはKSE1500だけなので、弄ることはそうそう無いと思います。

 

KSE1500の外観

ドライバの大きさはiPod Touch(第6世代)とほぼ同じ程度。厚みが3cm弱です。そんなに重くないので、持ち歩くのも苦になりません。バッテリーの持ちはUSB入力、EQ不使用で6時間ほどでしょうか。ロスレス再生だと、iPodの方が先にバッテリー切れになりますので、十分でしょう。

イヤフォン部分の形状は他のShureのイヤフォンと同一。Shure掛け前提となります。個人的にはあまり好きじゃないのですが……。

ちなみに、ステムの外径も他のShure製品と同じなので、イヤーチップは使い回しが可能です。UM56などを作っている場合にも流用可能、とのこと。早速オーダしました。到着待ち。

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KSE1500の音質

さて、問題の音質です。

最高、の一言です。もう、これで終わらせても良いほどです。

他のShureのイヤフォンとはだいぶ印象が異なります。

SEシリーズは低音が強く、中高域が華やかですが、やや高音が伸びきらない印象だったのですが、K1500はかなりフラット寄りで低音が大人しい印象です。高音は綺麗に伸びきり、中音は瑞々しく慣らしきります。K3003と比べても二つほど抜けている印象。

分解能と音の再現性は特筆物です。ここまでのものはイヤフォンどころかヘッドフォンでもSR-009くらいでしょう。本当に、録音されている全てを慣らしきっているような感じがします。

音場に関しては明確ではありますが、広さはそこまでではありません。イヤフォンとしては健闘していると思いますが、如何ともし難い部分なのでしょう。

 

まとめ

現時点で、音質に関しては間違いなく、最高のイヤフォンです。

この価格帯になってくると、ライバルがカスタムのフラグシップモデルとなりますが、KSE1500の方が一枚も二枚も上手です。

ただ、DAC以降が固定なので、色々試してみる楽しみはなくなってしまうかもしれませんが……。