ヘッドフォン祭2014秋に行ってきました!
春に引き続き、ヘッドフォン祭に行ってきました。会場はまたも中野。
前回は開場時刻に行って、並ぶ羽目になったので、今回は昼過ぎに開場入りしました。目論見通り、並ばずに入場出来、一安心。
以下、気になった展示について。
McAUDI MD5300 D/A Converter + M81 Headphone amplifier
McAUDIは何だかアイルランドっぽい名前ですが、れっきとした国内のオーディオメーカです。業務用機器なども作られている、質実剛健といった感じのメーカだと感じました。
さて、その新製品、のDAC、MD5300を試聴しました。環境としては、プレーやからMD5300に入れて、同社のヘッドフォンアンプM-81 → HD650(バランス化)となっていました。
一聴して、レベルの高さが判りました。音としてはかなり煌びやかな印象。上から下までくっきりとした音像で、華やかさを感じさせます。どちらかというととぼけた印象のあるHD650で、ここまで音の粒をしっかり出せるのはただ者ではありません。逆に、Edition9あたりを繋げると、刺激的になりすぎるような予感もありますが……。
音のバランスはかなりフラット。分解能、再現性は最高クラス。実力的には文句のつけどころの無い出来です。
ちょっと変わっているのは外寸で、普通のフルサイズのオーディオ機器より、少し横幅が小さいです。しかし、ハーフサイズよりは明らかに大きい。(332mm) McAUDI製品は基本的にこのサイズのようです。本当はハーフサイズにしようと思っていたらしいですが、収まりきらなかったそう。
「未定」となっているお値段は50万ほど、とのことです。勉強します、とは言ってくれましたが、どの程度なのかは判りません。しかし、価格に見合うだけの実力は間違いなく持っていると思いました。
ULTARASONE Edition5 Unlimited
限定555本と謳っていたEdition5に「非」限定版が出ると発表されました。うーむ、今までにも7からマイナ・チェンジされた9,10から12と来ていたので5も同じ道を辿るとは思っていましたが、まさか数字を変えすらしないとは……。お値段は約7掛け。思い切った印象があります。
さて、実は今までに限定版の方のEdition5も聞いたことがありませんでした。イヤーカップが変わったとのことでしたが、聞き比べても違いが感じられず。やはり、ドライバが音を殆どを決定すると考えて良いでしょう。
肝心の音質ですが、「Edition9を普通に近づけた音」という感じがしました。手持ちの9がどうしても基準になってしまいますが、5にあそこまでの個性はありません。よく言えば、もっと洗練された大人の風格、と言ったところでしょうか。
密閉型らしく、音場の広がりは控えめ。帯域バランスはフラットで、分解能は高いものがあります。再現性にはややUltrasone特有の癖が感じられます。
全体的に見て、高い能力を持ったヘッドフォンです。基礎的な性能としては、9よりはかなり高いと思います。ただ、強烈な個性と言うものはありません。かといって、たとえばAKGのK812ほどまで、高いバランスで無色に構築できているわけでもなく、やや中途半端な印象は拭えません。一つ、メリットとしては密閉型で、サイズもそこまで大きくはないので持ち歩き可能です。
そんなこんなで、とても楽しませて貰いました。
次は来年の5月だそうで、今から楽しみです。
そうそう、今回は物欲に負けなかったことを報告しておきます。