HS-BW-IIのレビュー (AVケーブルテクノロジーズ)
AVケーブルテクノロジーズのスピーカーケーブル、HS-BW-IIのレビューです。
最近、雑誌などで目にすることも増えてきた、知る人ぞ知る名ケーブルです。
14対の導体による独特な構成
HS-BW-IIは極めて、独特な構成をしているスピーカーケーブルです。
通常、スピーカーケーブルの構造は、片側につき、行きと帰りの2本の導体で出来ています。
しかし、HS-BW-IIはなんと、14対の細い導体を一本のケーブルに纏めることで、音域のバランスと抵抗の低さを両立しているとのことです。
しかも、低音と高音で導体の太さが違うという徹底ぶり。設計者のこだわりが感じられます。
バイワイヤリング対応?
商品説明に「バイワイヤリング対応」と書いてありますが、普通のスピーカーでも問題なく使えます。実際、NS-1 Classicsはバイワイヤリング方式に対応していませんが、端子を一つに纏めることで、通常のケーブルとして性能を発揮しています。
音質
非常に素晴らしいです。
特筆すべきは音域の広さ。二種類の導体が功を奏しているのか、低音も高音も、極めてレンジが広い。
さらにバランスの良さに関してもかなり高いものを持っています。ややかまぼこ気味で、中音域を綺麗に鳴らしています。その上で、低音はしっかりと存在感を持って聞こえて来ますし、高音も繊細に慣らしきります。
総合的に見て、10万クラスのケーブルでは太刀打ち出来ないのではないでしょうか。そのくらいのポテンシャルを感じました。
総評
素晴らしいです。癖無く、システムのポテンシャルを引き出してくれるような、最高級のスピーカーケーブルです。設計上、ややケーブル自体が太く取り回しが悪いのが難点ですが、音質についてはケチの点けようがありません。