4C-XEWのレビュー(AVケーブルテクノロジーズ)
AVケーブルテクノロジーズのデジタルケーブル、4C-XEWのレビューです。
AVケーブルテクノロジーズとは
根岸邦夫氏が主宰しているケーブル専門のガレージメーカです。
根岸氏はステレオサウンドや無線と実験などのオーディオ雑誌によく記事が掲載されている方で、オーディオ機器に対してかなり技術的なアプローチを行っているようです。公式ホームページの技術解説は一読の価値があると思います。
4C-XEWの音質
iFi Audio のiLinkからPS AudioのDLIIIまでの間の接続に使っています。
繋いで聴いてみると、すぐに音の細やかさが格段にアップしたことが判ります。デジタル信号が正確に伝わり、波形の再現性が増したのでしょう。今まで埋もれていた微細な音も聞き取れるようになりますし、音色も綺麗で自然になったように感じられます。再現性が増しすぎて、打ち込みかどうか明瞭に聞き分けられるほどです。
音のバランスには変化は感じられません。経験上ですが、デジタル段の機器やケーブルを替えても、音のバランスは変化しないように思います。むしろ音の細やかさや音場の広さへの影響が大きいように思います。
デジタルケーブルの設計
素敵な音を出してくれる4C-XEWですが、これはデジタル専用ではなく、アナログ用としても使えるそうです。
しかし、アナログケーブルとデジタルケーブルって何が違うのでしょう? 流れている信号が違うだけでケーブルの構造は変わらないはずです。端子も同じRCAやBNCですしね。
実は、流れている信号の違いが大きく違うそうなのです。アナログ信号は当然、通常の音域と同じ10Hz~20kHz程度ですが、デジタル信号はもっと高周波です。そのため、高周波域を重視して、抵抗値やシールドを設計しているそうです。ケーブルの線材だけでなく、設計にも大きなこだわりがあるのですね。
総評
4C-XEWはかなり優れたデジタルケーブルです。繋ぐことで、今までの機器が2,3レベルアップしたように感じます。
もちろん、ヘッドフォンやスピーカーを替えたときほどの大きな違いはありません。しかし、お気に入りのオーディオ機器の実力をいかんなく発揮させてやるためには、こうしたしっかりとしたアクセサリが必要だと思います。